C#とオブジェクト指向 -オブジェクト-

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オブジェクト

オブジェクトがプログラムを構成することは前回学びましたが、果たしてオブジェクトとは何なのかは説明していませ ん。ここではそれを説明します。

オブジェクトはそれ単独で存在できるからには、ある程度の機能が実装されてなければなりません。機能が少なすぎてはオブジェクトが単独とし て存在できません。
よって、オブジェクトも何らかの機能によって構成されるわけですが、それはいったいなんでしょうか?

その一つは、これまでも大いに利用してきた変数です。変数は簡単そうに見えて実際はオブジェクトを構成する重要な要素の一つです。
オブジェクトの中には必ずデータを保持する媒体が必要です。その役割を果たすのが変数です。

変数だけで構成されたプログラムはありません。それは動きがないからです。ボタンを押しても何も反応しなければ、メニューを押しても何も反応しない。それ が動きのないプログラムです。

よって、オブジェクトの中には必然的に動きも存在することになります。動きを実装するのがメソッドです。

オブジェクトは基本的に変数とメソッドで構成されていると考えていいでしょう。これらを抽象的に「データ」と「コード」とい います。データが保持される値で、コードが基本動作です。

オブジェクトとクラス

いきなりですが、車を作れといわれたらまず何が必要ですか?車を作る前に、それぞれの部品を作る前に、まず作るもの があります。
それがなければどんなに材料があっても作ることのできない、大変重要なものです。

それは設計図です。設計図がないと車は作れません。
逆に言えば、設計図さえあれば車は何台でも作ることができます。いわば車のひな形といえるでしょう。

オブジェクトを作ろうとしても同じことが言えます。いきなりデータとコードの入ったオブジェクトをつくろうなんて無茶な話はありません。どんな時でもまず クラスがあり、それを利用すればオブジェクトくらい大量生産だってできます。
using System;

class TRICK
{
public static void Main(string[] args)
{
Console.WriteLine("TRICK is wonderful.");
}
}
入門講座の初めてのプログラムソースがこれです。実はこれにもクラスが定義されています。
それは TRICK クラスです。

クラスの定義は
class
キーワードで行います。だから class TRICK の部分は設計図でいうと、
「TRICK 号 設計図」
という題名に当たるといえます。

C# においてはオブジェクト指向を常に意識しなければならないという点は、1番最初のプログラムにも見受けられます。
このプログラムは実行すれば文字列を表示しますから独立したオブジェクトです。もちろんこのプログラムはオブジェクト1つで構成されます。

クラスはオブジェクトの設計図である。オブジェクトとクラスの関係でつまずく 場合も多いだろうと思いますので、きちんと整理しておいてください。

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